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サイクリングの深刻な悩み「お尻の痛み」を解消するサスペンションを独自開発
開発のきっかけは娘への愛情から
サイクリングの深刻な悩み「お尻の痛み」に取り組んだのが、台湾の自転車用品メーカー「LiYiDa,.Co.Ltd」CEOのピーター・徐文紹氏です。
ピーター氏は、家族サイクリングで小学3年生の娘さんがお尻の痛みで苦痛に歪む顔を見ることが辛くて、解決するためにサドル交換やサイクルパンツ等を試すものの解消できませんでした。「娘にもサイクリングを楽しんでもらいたい」という愛情が開発のきっかけになりました。
サドルへの振動は上下方向からだけではなかった
市販のアイテムではなぜ解消しなかったかを研究するため、自転車からサドルに伝わる振動を細かく分析しました。サドルが受ける振動は単純な上下方向からだけでなく、前後からの振動も伝わっていることを発見しました。
しかし、上下方向と同時に前後方向にも対応したサスペンションは市場にはなかったため、上下前後方向に対応するサスペンションの製作を開始しました。
研究開発の着手から10年。ついに完成
しかし、サドルを上下前後に動かしながら、同時に走行の安定性を確保することに困難を極めました。スプリングの配置、使い勝手、外観にもこだわり試行錯誤を重ねました。途中、先が見えない開発に気持ちが追い付かず諦めかけたこともありましたが、「娘と楽しいサイクリングをする」ということがモチベーションとなり、研究開発を始めてから10年、「AirSeat(エアシート)」が遂に誕生しました。
クラウドファインディングで大好評、世界展開へ
この「AirSeat(エアシート)」は台湾のクラウドファンディングサイト「zeczec」で、1ヵ月で約280万円(1台湾ドル=4.6円で換算)、235人からの支援を獲得し、注目されたことに安心しました。
これを契機に「世界中の自転車の乗り心地に革命を起こす!」ことを目標に、世界に販売網を拡げ、いまでは日本を含め販売拠点が12カ国にもなるサドルサスペンションに育ち、16,000台以上が販売されています。
2024年には、世界三大デザイン賞の「iF DESING AWARD 2024」「reddot2024」において、自転車用サドルサスペンションとしては初受賞の快挙を達成しました。
世界12か国で販売中
Air Seatは現在、日本をはじめ台湾、韓国、中国、フィリピン、シンガポール、香港、チェコ、ポーランド、スロバキア等で販売しています。
私たちの思いは、Air Seatで自転車の乗り心地に革命を起こすことです。